◆サガさんのゆううつ・2◆
続々と会議室に集まった黄金聖闘士たちはデスマスクの言うとおりに席に座る。
「おい、デスマスク!何で俺がこいつの隣なんだよ!!」 「それはこっちのセリフだ!お前はこの線から入ってくるな!!」 「入らねーよ!!」 「はぁ・・・もうダメだ・・・」
小学生の席替えのようなやりとりをするアイオロスとカノンにサガは頭を抱えた。 ちなみに席順は下図のとおりである。
「ところで、ここへ集まったのは一体どういう用件で?」 「まさか、また聖戦級のビッグな戦いが!?」
何も知らされずにデスマスクに召集をかけられた皆は疑問を口にする。
「いや、今日行われるのはアイオロスとカノンのチキチキサガ争奪戦
デスマスクの一言に会議室にいた一同は絶句した。
「なんだそれは!私は帰る!」 「おい、ちょっと待てよ!主役が帰ってどうするんだよ!?」
席を立つサガをデスマスクがひきとめようとする。
「賞品は争奪戦勝者と行く温泉の旅じゃぞ?」 「是非参加させていただきます」 「さすが教皇・・・」
教皇の「温泉」の一言でサガの目の色が変わったのは言うまでもない。
「「(帰りたいのは私たちのほうだ・・・)」」
と部外者の黄金聖闘士たちは心の中で血の涙を流した。 しかし、ただ一人複雑な気持ちでサガを見つめていた人物がいた。
「はあ・・・サガ争奪戦か・・・」
―――アイオリアである。
サガの温泉好きはもはや常識! リアサガ混入成功? |